これまでPCでの音楽再生には主に iTunes を使い続けていたのだが、iTunesは事実上ほぼオワコン状態の様でもあるし、以前に発生したノイズが乗ってしまう問題が何故かまた再発したこともあり、今回音楽再生のソフトを乗り換えてみることにした。
※前回のノイズが乗ってしまう問題はBIOSのアップデートで解決したのだが、今回はそれも行ってみたが解決出来なかった。
で、あれこれ調べた結果、MusicBee を試してみることにした。
インストールして iTunes で使用していたパスにある音声データをそのまま読み込ませてみると、読み込まれはしたものの、曲がダブって表示されるようになり、しかも片方はパスが間違っているとして再生されないという変な状態になった。
いろいろややこしそうだったので一旦 iTunesで使っていたディレクトリを別のドライブの別のディレクトリにごっそりコピーして、そのパスを新たに読み込ませて新しいライブラリを作る様にすると、曲のダブりもなくなった。
で、この状態でカバーアートが設定されていないアルバムにカバーアートを登録し直す等の作業をしていたのだが、どうも見覚えの無い名前のアルバムと曲が登録されているのを発見した。
実際に曲を再生してみると、登録されているのとは全く別のアルバム名、曲名のそれである事が分かった。
なのでそれを正そうと、MusicBeeの中で該当曲を右クリックし、「編集」から「トラックのタイトル」「アルバム」等を書き換えて保存した。
これで MusicBee 上では正しいアルバム名、曲名に変わりはしたのだが、実ファイルのディレクトリ名がおかしなままだったのでそれもちゃんとした名前にしようと思い、以下の手順を行った。
- 対象の曲(アルバム)を右クリックし、「削除」を実行。
この際、「ライブラリからのみ削除」を選び、実ファイルは残しておく。 - MusicBeeを閉じる。
- 実ファイルのディレクトリやファイル名を正しいそれに変更。
- MusicBeeを起動。
- 「ファイル」>「ライブラリにファイルを追加」から該当するファイルを追加。
しかし不思議なことに、これを行うと MusicBee 上での見え方が、修正する前のアルバム名と曲名になっていた。
おかしいと思い同手順を数度やってみても同じ結果になる。
もしかすると音声ファイルのメタデータに古い情報が残っているのかと思い、(Windowsの)エクスプローラーで該当ファイルを右クリックし、「プロパティ」>「詳細」で確認してみたが、ここに古い情報が残っているわけではなかった。
そうなると、MP3(のファイルだったので)のメタデータに残っているのか??と思い、しょうがなく MP3TAG というソフトをインストールし、当該ファイルのMP3のメタデータを直接確認してみた。
すると確かにそこには古い情報が記録されていた。正確には「残っていた」と言うべきか、例えば、
「編集」で書き換える前「foo」という箇所を、
「編集」で「bar」と書き換えた場合、
MP3TAGで確認すると「bar\\foo」という風に記録されていた。
※この古い情報が残ってしまう件、その後も何度か試していたがどうも毎回こうなるわけでも無さそうで、再現性がハッキリしないまま今に至っているが、一応こういう事が起きた、という備忘録としてこの記述もそのまま残しておくことにする。
変な仕様だなぁと思いつつ、 MP3TAGでこの古い情報を削除し、あらためて MusicBee で読み込ませてみたのだが、なんと、相変わらず MusicBee 上にはゾンビの様に古い アルバム名、曲名で表示された…
気持ち悪さも覚えながら調べてみると、どうやら MusicBee は内部でID情報をキャッシュしていて、そのIDを持ったファイルを読み込ませるとキャッシュから情報を戻しているらしく、そのせいで編集で書き換えてもリストされるアルバム名やトラック名が変わらないらしい。
いよいよややこしく面倒くさくなってきたが、色々試しているうちにようやくこの問題を解消することが出来た。その手順は以下の通り。
- MusicBee上で誤った情報の曲(アルバム)を右クリックし、「編集」を実行。
- 必要な箇所の情報を書き換えて「保存」。
- MusicBeeを閉じる。
(これにより、編集した内容がファイルのメタ情報に反映される。) - 実ファイルを MusicBee が読み込むディレクトリではないどこか別の場所にコピーする。
- MusicBeeを起動。
- 対象の曲(アルバム)を再度右クリックし、「削除」を実行。
この際、「ライブラリとコンピュータから削除」を選び、実ファイルも一緒に削除する。 - 別の場所にコピーしてあった実ファイルを本来あるべきディレクトリとファイル名に変更して戻す。
- MusicBeeの「ファイル」>「ライブラリにファイルを追加」から該当するファイルを追加。
- 正しいアルバム名や曲名で追加された事を確認。
要するに、MusicBee の内部キャッシュをクリアする簡単な方法としては、ライブラリから実ファイルも一緒に一旦削除してしまえば良い、ということ。
他にも良い方法はあるのかも知れないが、とりあえず今回色々試す中ではこれが一番シンプルだと感じた。
ということで、また同様の困惑を忘れた頃に起こしそうな気もするので備忘としてここにこの顛末を残しておくことにする。