DaVinci Resolveで2つの動画を縮小して左右に並べる際の設定値

DaVinci Resolve を使用して動画編集をしている際、4Kの動画を2トラック使用し、1画面内に左右に並べてその2トラックの動画を表示する必要があったので、各トラックの動画に対し、縮小、クロップ、表示位置変更をおこなったのだが、クロップと位置変更をそれぞれどう設定するのがジャストなのかがどうにもよく分からない。

適当に見た目に違和感が無いように調整するのでも良いのだが、どうにも気持ち悪いので一体それらをどう考えるべきなのかを検証してみた。

検証した内容は以下の通り。

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まず用意した動画は4Kなので、縦横のピクセルサイズは上記の通り3840x2160。

これをこのまま左右に並べると見切れてしまう部分が大きくなりすぎるので、今回はこれらを0.7倍に縮小してから左右に並べることにした。

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4Kの画素数を0.7倍に縮小するとピクセルサイズは2688x1512になる。

このサイズの2つの動画をそれぞれ右側をクロップして左右に並べ、横幅がぴったり3840に納まるようにしたい。

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元の4Kサイズに対して0.7倍した動画の画角は上図の様になる。

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まず左側に配置する動画は位置指定をどうするべきか?

今回の例で言うと、「X位置」に「-576.000」と指定するのが正しい。

そうすれば0.7倍した動画の左端が表示画面の左端に揃うことになる。

後は右側のクロップ(切り取り)ピクセル数をどう指定するのが正しいのか?

一見「右クロップ」の値に768と設定すれば良さそうに思うが、実はそうではない。ここが今回よく分からず悶々とした所だ。

そして色々試してようやくこの場合に設定すべき値が何で、それは何をどう考えれば求められるのかが判明した。

答えとしては「右クロップ」に「1097.000」を設定すれば右端がぴったりと画面の中央に揃う。

ではその1097とは何なのか??

実はクロップで指定する値は縮小する前の、元のピクセルサイズに対する設定値だったのだ…

つまり、元の横サイズ3840に対して何ピクセル右から切り取って、それを0.7倍したら1920(3840の半分)になるか?という計算をしなければならないのだった。

なので右クロップするピクセル数を「Rc」とすると、

(3840 - Rc)x 0.7=1920

となり、よってRcが 1097 となる。

後は右側に配置する動画だが、こちらは「X位置」の指定が下図の通り「1344.000」となり、右クロップの値は上記と同様「1097.000」とすれば良い。

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これでめでたく目的の配置とクロップが出来たことになるが、つまり設定法のまとめとしては以下となる。

 

  1. 動画を拡大・縮小した場合、X位置・Y位置それぞれの起点(0,0)は拡大・縮小後も画面中央位置がが不変とした場合の左上端になる。
  2. クロップで指定するピクセル値は、動画を拡大・縮小する場合でも拡大・縮小前のオリジナルサイズに対する値を設定しなくてはならない。

※1に関しては設定で中央以外が基準になる様にも出来るのかも知れないが、そこは未確認。

 

とりあえず今回はこの座標と設定値の関係性がよく分からずモヤモヤしたので、備忘のためにここにメモとして残しておくことにする。