2nd PC が突然壊れた話(電源故障+SSD故障)

我が家の2nd PC(Windows10)は以前リニューアル作業を行った際も事がスムーズに運ばず、その顛末は 過去に記事 にもしているのだが、今回は突然起動すらしなくなるという壊れ方をしてしまったので、その症状と対処について備忘として記事に残しておくことにする。

2nd PC のスペックは以下の通り。

  • Motherboard:Asus Z97-PRO
  • CPU:Intel 4790K
  • Memory:CFD ELIXIR W3U1600HQ-8G x4
  • SSD:Crucial MX100 512GB
  • 電源:Abee E-630EA AS Power Extremer ATX 630W

思えばリニューアル時だけで無く、 こちらの不具合 もこのPC環境で生じた事だったなぁ等と思いつつ、今回は前日まで問題無く使えていたPCが翌日電源を入れると全く起動しなくなってしまっていた。

電源を押すと微かにファンが回っているらしき音はするが、BIOS画面すら表示されない。

しょうがないのでケースを開けて見てみると、マザーボードのQ-CODEというエラーインジケータが「00」という見たことのない値を示している。これが何を意味しているのかをマニュアルで確認すると、「00」は「未使用」と記されている。

何?? どういうこと??? と訳が分からず、しかもさらに奇妙な現象に遭遇した。特定のUSBポートにUSB機器を接続した時だけマザーボード上の一部のインジケーターLEDが点灯したり一部のファンが回るのだ。そしてUSB機器を接続していないとLEDも光らないしファンも全く回らない。

全く意味不明のこの現象をネットで調べてみても似たような情報は全く見つからない。しょうがないので地道にあれやこれやと試して分かったのは以下の様な事だった。

  • 特定のポートにUSB機器を接続した場合だけLEDが点灯したりファンが回るのは、その外部USB機器からPC側に電源が供給されている為の模様。(接続していたのは外部電源供給されているUSBハブだった。そのハブへの電源供給を止めるとPC側のLEDやファンも動かなくなった。)
  • SSDやHDDを取り外しても症状に変化は無く、BIOS画面すら表示されない。
  • マザーボードの電池交換、CMOSクリアを行っても症状に変化は無い。
  • メモリを取り外しても症状に変化は無い。

ということで、そもそもBIOS画面すら出ないのは明らかにまともでは無い。まさかのマザーボード破損?? だとしたら面倒なことになったなぁと絶望感が湧き上がったが、ふと「電源ユニットの故障では??」という考えにも至り、電源ユニットを外してみた。

で、結論からするとおそらく不具合の原因はこの電源ユニットだった。正直な所、この電源は購入時、かなり品定めをして高い品を選んだつもりだったので、まさかこれが原因だとは全く疑っていなかった。

※あらためて調べてみると当時1万8千円位(高っ!)で購入していた。

しかし、よくよく考えてみれば購入してからもう13~4年が経過しており、まあ寿命と考えてもしょうがないな、とも思えた。

ユニットを分解してみると明らかに電解コンデンサーの頭が膨らんでいて、こりゃ駄目だという感じだったので、ファンだけ何かに流用できればと取り外して後はもう捨てることにした。

f:id:i10u:20210822190100j:plain

分解した電源ユニット:電解コンデンサーが膨らんでいる

f:id:i10u:20210822190225j:plain

電源ユニットの外側:光沢があって美しいケース。捨てるのがやや勿体ない気もするが…

ということで新たに購入したのがこちら ↓ の電源ユニット。パワーは今後のことも考えてこれまでの630Wから750Wに増やした。そして選定の決め手は105℃の電解コンデンサを使用という謳い文句。(それがどこまで信用出来るのかは怪しいが…)

f:id:i10u:20210822190309j:plain

買い換えた新しい電源ユニット:選定の決め手は105℃電解コンデンサーの謳い文句

ちなみに購入価格は5500円程。壊れた電源の3分の1程度の値段だ…

電源ユニットを交換してPCを立ち上げてみると難なくBIOS画面が表示された。何のことは無い、電源不良だったのかとホッとしたのだが、話はここで終わらなかった。

通常ならBIOS画面を経てWindowsが起動するのだが、そうはならず、ブータブルデバイスが見つからないと言ってBIOSで止まってしまった。

BIOS画面ではSSDドライブが認識はされているが、500GBのハズが何故か140GB(だったかな?)のドライブと表示されている。なんか変だなと思いつつ、これまたあれやこれやと色々試してみるが一向に事態は変わらず。もしやSSDも壊れている??と言う考えに至り、古いHDDを引っ張り出してきて接続し、他のPCで作ったブータブルUSBからWindowsをHDDにインストールすることにした。

幸いマイクロソフトアカウントに紐付けたアクティベーションを行っていたので難なくライセンスのアクティベーションも出来た。そしてHDDにインストールされたWindows10に元のSSDを繋いでみたのだが、残念ながらSSDは認識されなかった。

どうやら壊れて全く読めもしなくなってしまったようだ… 2nd PC 元々そこまで重要なデータは入っていなかったので然程焦りもしなかったが、あらためてSSDが壊れるとこんなことにもなるんだというのは怖いなぁと思った。

で、よくよくマザーボードを見ていると、このマザー、実は M.2 のSSDコネクタが備わっているではないか… 購入当時、M.2 のSSDというものの存在を知らなかったという間抜けな理由で2.5inchベイ用 SATA SSD を使用していたのだが、丁度良い機会なのでいっそ M.2 のSSD を取り付けてしまおうと考えた。

実際の所、HDD にインストールした Windows10 は兎に角遅い。起動も遅ければ立ち上がった後も異常にディスクアクセスが多く、そして重い。こんな遅さではとても使っていられないなぁというイライラもあったので、新たに以下の M.2 SSD を購入した。

  • Crucial CT1000P2SSD8JP 1TB M.2 NVMe

マザーボードにこの SSD を取り付け、先ずは元のHDDからブートしてWindows10 を起動。 ディスクマネージャを立ち上げるとマウントされていない状態の同SSDがちゃんと認識されていた。crucial のサイトから起動ドライブのデータをSSDにコピーするツール(Acronis True Image for Crucial)をインストールし、SSDにデータをコピー。

これが済んだらSSD以外のドライブを一旦外して再起動すれば、SSDを起動ドライブにしてWindowsが立ち上がる。

…ハズなのだが、、ブータブルドライブが見つからないと言われBIOS画面から抜け出すことが出来ない。どこまでも面倒かつ厄介なPCだっ!! とイライラしながら接続やBIOS設定をあれこれ試すが一向に解決しない。

で、最終的にはこれも解決したのだが、何が問題だったのか?? それはBIOSのバージョンが古かったせいで、この M.2 SSD をブータブルデバイスとして認識出来なかったのが原因だった様だ。

ということで別PCでZ97-PROの最新のBIOSイメージをSDカードにコピーし、所定のUSBポートにそれを差し込んで FLUSH BIOS Update を実行。

そうして最新のBIOSにアップデートして起動することでようやくSSDから爆速で起動されたWindows10に対面することが出来た。

後は再度HDDを接続し、旧ブートドライブは再フォーマットしてデータドライブに変更した。(と書くと簡単だがここでも一悶着… 回復パーティションとシステムパーティションを削除することが出来ず、あれこれと情報を漁って対処する事が必要だった。これらはネットで調べると色々と見つかるが、diskpart.exe を使ったコマンドライン操作が必要だった。)

ということで、ようやく何とか 2nd PC がまともに使える状態に復活した。そしてあらためてSSDの高速さを体感する機会にもなった。いやはやメチャ早い!! 

 

ということで、これら一連の顛末を備忘録として記事にして残しておく。